20代・第二新卒の方がはじめての転職を成功させるには、転職エージェントの力を借りることは必要不可欠です。
ただし、転職エージェントに身を委ねたからといって、転職が成功するわけではないのが事実。当時の僕は、エージェントに任せすぎた結果、希望に沿わない求人や胡散臭い会社を紹介されまくり、上手く転職を進められませんでした。
悪質エージェントを見分ける方法をはじめ、エージェントを”正しく使い倒すポイント“と”持つべきマインド“を知り、転職を成功させましょう。
- エージェント活用時の4つの注意点
- 悪質エージェントを見分ける方法
- おすすめ転職エージェント
転職ではエージェントを”使い倒すべき”。けど4つの注意点を忘れるな

20代や第二新卒の方が転職する際、以下の理由から転職エージェントを利用すべきです。
- 初めての転職をサポートしてもらえる
- キャリアの方向性を一緒に考えてくれる
- 効率的に転職を進められる
- 転職の専門的なアドバイスを受けられる
- 無料で利用できる
しかし、エージェントへの相談はここから紹介する4つの注意点を踏まえて利用しないと、転職失敗のリスクがあります。
注意点1.エージェントが激推ししてくる企業は疑うこと
エージェントが激推ししてくる企業を疑うべき理由は、その会社が転職エージェントからの流入でしか人を集められない可能性が高いためです。
企業が転職エージェントを利用して人材を確保するには、高い費用がかかります。わざわざ高い費用を払ってまで転職エージェントを利用するということは、「社員からの紹介や直接応募が少ない=自然に人が集まりにくい微妙な職場環境であること」が想像できますね。
また、転職エージェントもビジネスです。エージェントは、企業からのリクエストにマッチした人材を入社させることで、エージェントは成果報酬を得ます。成果報酬のために微妙な求人を激推しするリスクがあることも、念頭に置かなくてはなりません。
注意点2.気になる会社が見つかったら「自分で調べる」を怠らないこと
エージェントからの紹介で気になる会社が見つかったら、以下の方法でその会社について徹底的に調べましょう。
- WanteglyやVorkersで会社の口コミを調べる
- SNSやHPから拾える情報を集める
- 実際にHPやSNSから問い合わせる
「調べておけば失敗しなかった」は自分の責任でしかなく、時すでに遅し。今の世の中調べればなんでも出てくる時代なので、インターネットを活用してリサーチしない手はありません。
特に3については少しハードルが高く、厳しい場合は無理しなくてもOKです。しかし、良い人材を積極的に集めたいと思っているベンチャー企業などは、こういった問い合わせに応じてくれることが考えられます。
▼関連記事はコチラ
注意点3.面接終了後に「悪質エージェントかどうか」を見極めること
紹介してくれた求人の面接を終えてエージェントからフィードバックを受ける際、以下の3つを質問してください。
- 面接先の会社からどのような反応(評価・懸念)が挙がったか
- もし入社したら具体的にどのようなキャリアアップが望めるか
- 内定承諾の回答期限延長や給与や勤務条件の交渉はしてくれるか
具体的なアンサーではなく、当たり障りない抽象的なアドバイスしかもらえなかった場合、成果報酬狙いの悪質エージェントの可能性があります。一方で、キャリアアドバイザーならではの視点で納得できるフィードバックであれば、優良エージェントといえるでしょう。
「他に良い求人はないか」という問いに真剣に対応してくれたり、企業の採用担当と自由に面談をスケジュール調整できたりするなら、企業から信頼を置かれている優良なエージェントだと判断できます。
注意点4.身を委ねるのではなく「使い倒すモノ」として認識すること
「転職エージェントは身を委ねるのではなく使い倒すモノ」というマインドを持ちましょう。
最初は自分とあまりマッチしない求人を紹介されることもあります。しかし、その度「これは自分に合っていない」「もっとこういった求人が欲しい」などと適切にフィードバックすれば、SNSのオススメ欄のように徐々に自分にあった求人が紹介されていきます。
それでも自分に合わないと感じたエージェントは損切りしても大丈夫。相性が悪いか、ただ成果報酬を得たい悪質エージェントの可能性があります。
転職エージェントを利用する流れ
流れ1 エージェントに登録する
流れ2 エージェントと面談する
流れ3 求人情報が届く
流れ4 求人の条件の良し悪しを伝える
流れ5 面接対策・面接
流れ6 面接のフィードバックを受ける(重要)
流れ7 内定・条件交渉・転職
転職エージェントの利用にあたっては、多くの方がイメージする通りだと思います。
特に、流れ2の「面談」、流れ4の「求人の良し悪し」については、正直な感想や希望を伝えることが良質な求人紹介に繋がります。提案された求人やエージェントの意見に流されず、自分の率直な意思を相手に伝えましょう。
前項の見出しで解説したように、流れ6の「面接のフィードバック」時に、良質なエージェントかを見極める3つの質問をすることもポイントです。
エージェントを使い倒して転職を成功させるコツ

ここから、エージェントを上手に使い倒して転職を成功させるコツを伝えます。
コツ1.複数のエージェントに登録して情報をカバーする
総合型エージェント+特化型エージェントで、網羅的にサポートを受ける
一社だけ登録しても、転職エージェントを最大限使いこなせません。なぜなら、エージェントによって得意不得意が異なり、カバーしきれない範囲が必ずあるためです。
また、多くのエージェントに登録すれば、その分良い担当者に出会える確率も高まります。
エージェントを最大限使いこなすには、総合型・特化型の2つを併用することがポイント。「総合型とか特化型とかいちいち探すのめんどくさい」という方は、この記事の末でしっかり紹介するので安心してください。
コツ2.市場価値を知る手立てにする
転職エージェントとの面談で、現状の市場価値を把握しましょう。
転職エージェントはキャリアコンサルのプロです。「自分がいま業界内でどの立ち位置にいるか」「あとどれくらいスキルアップすれば次の段階に進めるか」という、現状の市場価値を教えてくれます。
市場価値を知れば、「もう少しスキルアップしてから転職を考えよう」「今の会社の給料は低いんだ」など、キャリアについて深く考えるヒントになりますね。
コツ3.履歴書・職務経歴書の作成のノウハウを知る
転職活動に欠かせない履歴書・職務経歴書作成について、エージェントからノウハウを吸収しましょう。
履歴書・職務経歴書作成は、正しい知識がないと薄っぺらい内容になります。

僕は公務員からの転職ということもあり、過去に本格的な履歴書・職務経歴書作成をしたことがありませんでした。(公務員は一般企業のように本格的なES作成をしないので)



はじめてのフィードバックはなかなか辛口でしたが、非常に勉強になりその後の転職時にめちゃくちゃ活用できました。
僕のように、本格的なES・履歴書・職務経歴書を作ったことが無い方も少なくないと思います。この機会に、転職エージェントの内定をもらえる書類作りのノウハウを盗んでおくと、将来転職するときにも活用できます。
コツ4.面接対策で使い倒す
転職エージェントの面接対策は非常に役立つので、何度も挑戦してください。
社会人ともなると面接練習は一人でしなくてはならず、「これで良いのか?」と疑心暗鬼になります。
しかし、転職エージェントにお願いすれば、自分がどれくらいできているかを客観的に判断してもらえます。加えて、さまざまな質問対策や効果的な回答方法など、網羅的にフィードバックしてもらえるので非常に心強いです。



過去にエージェントを利用していた際、はじめて面接対策をするまえは「別に面接は余裕でしょ」と思っていた僕でしたが、無論撃沈。



自分の対策の甘さを痛感したと同時に、効果的に回答するコツやヒントなどを役立つノウハウをたくさん教えて貰いました。
ここはまさに、エージェントを使い倒すポイントですね。
▼関連記事
コツ5.条件交渉をすべて任せる
内定後の給与・条件交渉は、なかなか自分でするにはハードルが高いです。
優良転職エージェントであれば、担当者から企業へスムーズに条件交渉を進めてもらえるため、ここを活用しない手はありません。万が一、条件交渉を渋るようなエージェントがいた場合、「成功報酬が欲しいだけ」の悪質エージェントの可能性があるため損切りしましょう。
- 条件交渉ってどんなことをするの?
-
例として、求人の募集要項に「前職給与を考慮の上、当社規定により優遇」と記載しているケースがあります。内定後、「じゃあそれって実際にどれくらい優遇されるの?」を話し合うのが条件交渉です。
【状況別】おすすめ転職エージェント
20代・第二新卒向けのおすすめ転職エージェントを紹介します。
先述のように、おすすめは「総合型+特化型」で網羅的にサポートを受けること。どのサイトも3~4分くらいで無料登録できるので、まずは気になるエージェントで行動をはじめましょう。
【ここはマストで登録】大手総合型エージェント
リクルートエージェント
→業界最大級で、どの年齢層でも使える絶対に外せない転職サイト。僕もここから登録しました。
マイナビエージェント
→こちらも業界大手の転職サイトで非常に有名。大手のなかでは、20~30代に向けたサポートが充実しています。
doda(デューダ)
→とにかく求職者が求めるコンテンツを多数実装しているのがdoda。向いているキャリア、自己PR発掘などの診断サービスがアツい。
第二新卒特化型エージェント
マイナビジョブ20’s
→第二新卒向けの総合型エージェント筆頭。マイナビエージェントとは異なり、20代にだけ特化した求人が特徴ですね。
UZUZ
→台頭してきた第二新卒向け転職エージェント。求人数では若干大手に劣るものの、ブラック企業を排除した洗練された求人とIT転職に強い点が特徴。
DYM転職
→職歴が浅い第二新卒・フリーター向け。未経験人材の育成を前提とした異業種転職に強く、過去の僕に紹介したいエージェントNo1。