
今の会社に入ってからあまり経っていないけど、転職したいな。第二新卒カードってよく聞くけど、それっていつまで使えるんだろう?ていうか、第二新卒ってまだ需要あるのかな…
そんな疑問にお答えします。
第二新卒とはいつまで?2025年以降も需要はあるの?


転職活動や求人情報でよく目にする「第二新卒」について、以下の2つの観点からみていきましょう。
- 第二新卒はいつまで?
- 2025年以降も第二新卒需要は続く
それぞれ解説します。
第二新卒はいつまで?
第二新卒とは、「新卒で入社してから3年以内で離職した人」「就職した経験が1〜3年ほどある人」をいいます。一般的に、年齢的には25〜26歳までがこれに該当します。
厳密に定義されているわけではありませんが、少しでも社会人経験をした人物が転職活動をする際は、「第二新卒カードが使える状態」だと判断して問題ありません。
2025年以降も第二新卒需要は続く



第二新卒って、いつまで需要は続くの?
第二新卒は、2025年以降も需要がある人材として重宝されていきます。
理由としては、マイナビ転職による「新卒(第二新卒含む)採用を中心とした若手人材確保の重要性」の調査において、50%を超える企業が「重要性が高まる」と回答。また、マイナビ転職の求人のうち80%が「第二新卒歓迎」となっているのも、それを裏付けます。
加えて、現在は新卒の30%がすぐに辞めてしまうともいわれているので、第二新卒層はどの企業にとっても不足している状況なのです。
なので、第二新卒で転職を考えている方は、「仕事が見つからなかったらどうしよう」と悩む必要はありません。
参考:第二新卒の積極採用は2030年まで続く!?|マイナビ転職
企業は第二新卒に何を求めているの?





第二新卒は仕事に困らないことは分かったけど、今の仕事で大したスキルや経験は身についてない…大丈夫なの?
上記のように悩む方もいるかもしれませんが、結論として全くもって問題ありません。なぜなら、企業が第二新卒に求めるのは、「将来性」「最低限のビジネスマナー」であるためです。
新卒をイチから育てるより、第二新卒を育てる方が圧倒的にコストがかからないため、企業にとって「少しでも社会人経験をした人材」は嬉しいのです。
つまり、仕事に就きたい第二新卒と、人手が足りないけど育成コストもかけたくない企業は、めちゃくちゃマッチしているというわけですね。
第二新卒で転職するメリット・デメリット


第二新卒で転職するのはメリットばかりではありません。ある程度のデメリットも存在します。
メリット | ・人手不足の企業に採用されやすい ・ポテンシャルや意欲を評価してもらえる ・未経験の分野にどんどんチャレンジできる ・即戦力とは期待されてないのでノンプレッシャー |
デメリット | ・スキルや経験不足している ・すぐに辞めると思われる可能性がある |
第二新卒は、言い換えると「3年以内でやめた」「3年以内の就業経験しかない人」とも取れます。こればかりは企業が求職者のどの点を見るかにはなりますが、一定層には第二新卒が良いイメージを持たれていないことには留意しなくてはなりません。
【失敗しない】第二新卒の転職のポイント





第二新卒は需要があるのはわかった。じゃあ、そのうえで転職を成功させるコツを知りたいけど何かある?
第二新卒が転職で失敗しないコツは、3つあります。
- 転職の目的を明確にする
- 第二新卒が転職活動をすべき時期を見極める
- 第二新卒向けの記載がある求人を選ぶ
それぞれ解説します。
転職の目的を明確にする
転職の目的を明確にできるかどうかが、第二新卒カードを無駄にするか否かが決まるポイントです。
転職の目的とは、「自分は〇〇という理由で今の仕事を辞めたい。だから、次の会社では〇〇がないことと、今後のキャリアアップを考えて△△の業種で◇◇の仕事をしたい」が具体的な例です。
僕が第二新卒カードを無駄にした話
1.国家公務員を3年弱を勢いで辞めた
2.とりあえずなんとなくでコールセンター勤務をはじめた
3.現場担当者の適当な対応によるコールセンターでの尻拭きが頻発
4.理不尽さを感じ3か月間でコールセンターを辞める
5.以降、同じことを繰り返しジョブホッパーになる
僕は、元国税局勤務という絶大な第二新卒カードを持っていたにもかかわらず、適当に次の仕事を決めてしまったことで無駄にしました。以降も、同じく適当に仕事を決めては辞めてを繰り返し、「アルバイトすら受からないジョブホッパー」になっていました。
※ジョブホッパー…短期間に複数回転職を繰り返す人。近年では「仕事が続かない人」として企業から冷ややかな目で見られます
僕と同じ失敗をしたくなければ、必ず転職の目的は明確にしてください。
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第二新卒が転職活動をすべき時期を見極める
第二新卒に有利な以下のタイミングで転職を行うのも、失敗しないコツです。
転職活動すべき時期①:1~3月 | ・4月入社のスケジュール企業の新卒枠に欠員が出た場合、その穴埋めとして採用に力を入れる時期 ・新卒と一緒に第二新卒も育成できる |
転職活動すべき時期②:7~9月 | ・10月入社のスケジュール新卒退職者の欠員補充として採用に力を入れる時期 ・人事部の手が空く期間ともいわれている |
自然と企業が人材採用を行う時期にあわせて転職活動をすれば、それ以外のタイミングよりも求人数が多く、理想の仕事が見つかる可能性が高まります。
第二新卒向けの記載がある求人を選ぶ
「第二新卒募集」と、第二新卒に重きを置いた求人を中心に仕事探しをすることもポイントです。理由は言わずもがな、単純に第二新卒が採用される確率が高まるためですね。
近年では、第二新卒者向けに力を入れている転職エージェントが増えているため、そういったサービスでマッチした求人を紹介してもらうこともおすすめです。
第二新卒が転職するときの注意点


第二新卒が転職するとき、3つの注意点をふまえて行動しなくてはなりません。
- 本当に転職すべきかを考える
- 会社選びの3つの基準を守る
- 転職エージェントを鵜呑みにしない
それぞれどういうことか、解説します。
本当に転職すべきかを考える
突然ですが、以下のチェック項目にあなたは何個あてはまりますか。
・会社の現状や同僚に不満がある
・なんとなくやりたいことはある
・転職したら良いことが起こると思う
・転職したら給料がアップすると思う
・ほぼほぼ毎日会社で怒られている
1つでも当てはまった方は、感情の揺れ動きで転職を考えてしまっている可能性があります。感情ベースでの転職はその場の勢いで物事を決める判断と一緒で、のちのち後悔することになるので、今は一度立ち止まりましょう。



僕もそれで国家公務員の第二新卒カードを無駄にしました。
ちゃんとしたロジックでキャリアを考えられるよう、冷静になってから転職の判断をしてください。
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転職しない方がよいケース
会社選びの3つの基準をベースにする
以下の3つのいずれかを基準にして会社を選ぶと、転職で失敗するリスクが下がります。
- 市場価値を高められるか
- 働きやすいか
- 活躍できる環境か
「市場価値」「働きやすさ」「活躍できる可能性」のどれかに重きを置くことが重要で、すべてを基準にする必要はありません。
この基準は、転職の目的が明確な人はおのずと「自分がどれに該当するか」がわかるはず。逆に転職の目的をはっきりさせていない人は、会社選びの軸を決めることができません。
転職エージェントを鵜呑みにしない
第二新卒の方は、複数の転職エージェントを利用して次の仕事を探すのが一般的です。
ですが、転職エージェントの言うことをすべて鵜呑みにすれば、転職が成功するというわけではありません。むしろ「失敗した…」と絶望することがほとんど。
どういうことか、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ



第二新卒カードっていつまで使えるの?



入社から3年以内だね。



第二新卒で転職を失敗させないためにはどうしたらいい?



転職する目的を明確にして、情報収集を怠らないこと。



そして、転職エージェントを使用する際は、担当者の言うことを鵜呑みにしないことだね